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女性活躍は進んできた?!

2022/06/12

意外に街頭演説では語ることが少ない、女性活躍について語りたいと思います。

私は男女雇用均等法施行後の5期目、1990年に大阪ガスに入社しました。まだまだ総合職をどう扱っていいのかさえ、戸惑いが感じられる社内の空気がありました。

当時、同期の男性はスーツなのに、女性は総合職であっても制服が貸与され、着替えることを要求されました。なので、同行営業も最初は制服で回っていました。お客さまから見れば、先輩営業マンの何かお手伝いのためについてきている女性スタッフとしか見えなかったでしょうね。

新入社員の研修でファンヒーターを訪問販売するというものがありましたが、それも制服で行ったように記憶しています。お客さんの中からは、「大阪ガスがそんな制服姿の女の子を営業で使うわけがない」と疑いをかけられ、追い払われることも多かったです。そんな悔しい思いもしました。

また一般職の女性同様に、お茶室の当番が回ってきて、朝やかんでお茶を沸かしたり、夕方にはお茶室の清掃作業も担当しました。

しかし、不満を口にしたことはありません。これも時代の変化の中の出来事で、男性には知られもしないし、理解もされない問題だな・・とドライに割り切っていました。どこかで、このマイナス要因を加味しても実力で勝負してやると思っていた自分がいたように思います。男性と一般職女性との間で総合職女性がどうバランスをとり、日々過ごすのか。ゆっくりとソフトランディングを心掛けたものです。

制服問題は比較的早く解決しましたが、お茶室当番は長く続きました。異動の度に総務ラインの方に一つだけお願いしました。「必ずお茶室清掃はするが、その実施時間を定時終業時までに規定されると実施できないので、どんなに遅くても許されるということにしてほしい」と。以前18時に清掃が終わっていないと総務からお𠮟りを受けたことが原因で、私が唯一交渉した内容でした。総合職という存在が社内で認められるように、これまでの女性の先輩諸氏が苦労して成立させてくれたこの環境を、なんとか次の女性たちにもつないでいきたいと思っていました。

そんなことを意識していたのだな・・と思い出すと、今は女性活躍が進んできたなと感じることがたくさんあります。総合職の女性が当たり前に会社が受け入れている時代になりました。本当に嬉しいことです。

 

 

 

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